ボドウェル高校/Bodwell High Schoolの公式代理店になってから、10年ぐらいの歳月が経ちました。最初はダウンタウンの語学学校の一つとして、カナダ親子留学のお客様にご紹介し、その時、初めてボドウェルサマープログラムやボドウェルハイスクールがあることを知りました(現在、語学学校はありません)。その時、応対してくださったのが、ボドウェルサマープログラムを担当をされていた、現在アシスタントディレクターの上原さんです。ボドウェル高校の良さやこちらの問いかけに対して、一つ一つ丁寧に答えてくださり、その時からすっかりボドウェルファンになりました(笑)。さらに弊社はノースバンクーバーのボドウェル高校最寄りということもあり、ここなら、より丁寧な現地サポートが出来ると思ったのです。
★ボドウェルの利点
そして、まさかその数年後に、カナダ生まれの自分の子供も、ボドウェルさんにお世話になるとはその時は全く思っていませんでした。
ノースバンクーバーの公立高校に通っていた息子は、高校2年生の終わりに進路を変更しようと試みましたが、すでに選択したコースの変更がきかず、困った状態に陥ってしまいました。あれは確か3月末の話でした。公立高校は6月末にその学年が終わり、2か月の夏休み後、9月始業で新しい学年になります。いったんリセットをしたかったのですが、すでにグレード12は目前で、そうも行かず、考えてボドウェル高校に転校することにしました。
ボドウェル高校は、1月・5月・9月入学があり、3学期制です。そのため、うちの子どものように選択科目を取り直したり、万が一、落としてしまっても、その学年のうちに取り直すチャンスがあります。このあたりの話は、こちらに詳しく書いています。(注)ボドウェルは2019年9月より2期制に変わります。★Trimester System 3学期制
5月からレギュラーでボドウェル高校に入ると、5、6、7月に最大4科目×4単位=16単位を取ることが出来ますが、公立の場合は夏期講習の間に1科目×4単位=4単位が取れれば良い方です。結局、子どもは3月に卒業しましたので、公立に行くよりも3か月も早く卒業することが出来ました。しかも、進路も変更出来たのです。留学生のための国際私立学校と思っていたボドウェルは地元の生徒にとっても、このような利点があることに、私も初めて気づかされました。
★bodwell high school日本人
カナダの公立小学校を出て、そのエリアの子供たちが進む公立高校に行っていた息子にとって、ボドウェル高校は全く異なる世界でした。
まず、以前の公立高校は1000人の生徒に対して3人のカウンセラーがおり、そのうちの一人が50名強の留学生も担当します。そのため、相談をしてアドバイスをもらいたい場合は、休み時間にずっと並んで順番を待ち、やっとカウンセラーと話が出来ても数分程度ということもあったそうです。
bodwell high schoolの日本人は全体の10%ぐらいで(2017年1月現在58名)、一人の日本人カウンセラーがいて、選択科目、進学だけではなく、生活の相談にも乗ってくれます。この日本人数が多いか少ないかはわかりませんが、学校ではクラブやボランティアなどを通して、異なる国の生徒たちと交流することを勧めています。その一方、授業中は別ですが、それ以外で、ボドウェル高校では日本人が日本語を使うことを否定していません。なぜなら、親元を離れて寮生活をする中で、母国語を使って相談をしたり、友情を築くのは精神的な支えにもなるからです。いずれにしても、寝食を共にした友達はかけがえのない財産で、皆さん仲が良く、卒業後も繋がっている生徒さんたちが多いようです。このようなbodwell high school日本人のバランスもボドウェル高校の特色の一つではないかと思います。
★ボドウェル高校の学費
ボドウェル高校の学費についてはボドウェル高校公式サイトをご覧になってください。2016年9月~2017年8月の間の2学期(8か月)で、留学生は33650カナダドルです。おおよそですが、1年間に約500万円かかります。公立高校が1年間に約300万円強かかるので、正直、差はありますが、ボドウェルの場合、英語力があり、レギュラーからスタートしますと、早く卒業が出来るので、その差はだいぶ縮まります。ただ、カナダやアメリカのボーディングスクール(全寮制)の中では、ボドウェル高校の金額は決して高い方ではないのと、校舎など設備のメンテナンスがされているかどうかや、カウンセラーの担当する人数を考えますと、リーズナブルな金額ではないかと思います。
私が自分の子どもをボドウェル高校に行かせて良かったと思うのは、カウンセラーがいつも見ていてくださったことと、少人数のため、先生と生徒の距離が近く、わかりやすい授業を受けることが出来たことだと思います。特に、英語の授業を教えてくださった先生は、”living in the moment”-その瞬間を生きるというような話をいつもしてくださり、1年経って、息子は別人のように変わりました。日々の生活をとても大事にするようになったのです。カナダ生まれの子どもは公立なら高校卒業まで無料です。ボドウェル高校の学費と比べたらかなりの差がありますが、先生自身が信じている話を、自分の信条として生き始めた息子を見ていますと、使ったお金の価値があったと私は思っています。
★bodwell high school輝く瞬間
ほとんど目立たない息子が、ボドウェル高校で輝いた時間がありました。それは体育です。元々かなり運動神経が良い方でしたが、身長があまり高くなかったり、体育の先生が顧問をしているクラブに所属していなかったりしていたため、公立高校での成績はいつもBまたはCと決まっていました。セミプロのようなバスケのチームやサッカー、ホッケーのチームに入っている子たちはおおむねAをもらうことが多いと聞いていましたが、もうしょうがないということで、あまり気にも留めていませんでした。が、ボドウェル高校の体育の採点は非常に公平で、同じ距離を走ってタイムを計ります。どのようなことをしても、いつもタイムを計るので、本当に早い生徒が上位にくるのだそうで体育がとても楽しくなったそうです。特に、入学後、まもなく開催された陸上競技(track and field)の試合では、短距離やリレーで注目を浴びることが出来、本人の17年間の歴史の中でとても輝いた瞬間だったようです。
ボドウェル高校の多国籍の生徒たちで構成されたサッカーやバスケットは非常に強く、公立高校を破ってリーグでも優勝することもあります。アートの分野で能力を発揮する生徒もいます。また、公立では留学生が生徒会で活躍する機会はめったにないかもしれませんが、ボドウェルでは出来ます。そして、成績優秀者のアワードセレモニーでも、ボドウェル高校独自のアワードも多いため、奨学金をもらったり、たくさんの生徒たちがそれぞれの良さを引き伸ばしてもらっています。ボドウェル高校は自分の引き出しがたくさん出来るそんな学校です。単なる代理店としてだけではなく、卒業生の親として、私がボドウェルを皆さんにお勧めしたいのは、上記のような理由からなのです。さあ、bodwell high schoolで、あなたも輝いてみませんか?